「蕎麦切 宮下 三田綱町」 蕎麦の話 季節の移り変わり 賄い ランチ情報 そば屋で一杯
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蕎麦切 宮下 三田綱町
「合い焼き」
蕎麦屋の肴で唯一こってりの鴨焼き
脂が旨い
てかてかと表面を覆う脂
焼きあがった鴨は
香りと共に運ばれてくる
葱の香りも添えて
焼きあがったばかりの鴨は
いかにも「旨いよ」の主張をしている
にじみ出た鴨の脂と肉汁が表面を覆っている
ゆっくりと流れている
共に焼かれた葱も覆っている
まずは鴨から食べる
葱を背負わせて一緒に食べるのもいいが
まずは鴨を楽しむ
熱いのは分かっているが
一口に食べる
前歯で硬さや熱さを調べるのもいいが
舌に乗せ口の奥に運び奥歯で噛みしめる
程良い肉の反発があり
鴨肉の硬すぎもなく軟らか過ぎもしない食感があごに伝わってくる
口の中の片側だけが幸せの味に喜びを感じる
反対側にも鴨を送って噛む
口いっぱいに幸せな味が広がる
そば前の純米辛口「浦霞」を呑む
口の中の鴨の脂が洗い流されながらも
幸せな鴨の味は残っているかも
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